第33回 東日本大震災
- 2011年4月8日
東日本大震災
日本を未曾有の苦難が襲いました。東日本大震災です。マグニチュード9.0の巨大地震のみならず、高さ20mを超えたかも知れない巨大津波。南三陸町では1万人の町民が行方不明との報道でした(後に、8000人に訂正)。
・一瞬に 1万人が消え去った
町名のみぞ残る 南三陸町
更に、福島原発事故による放射能汚染の恐怖。親戚・縁者・身内がいる方はさぞやご心配のこととお察し申し上げます。
今回の一連の報道の中で、私の心を打った次のようなエピソードがありました。
南三陸町の25歳の女性職員が、津波が襲う直前まで防災マイクで町民らに避難を呼びかけ、相当数の人々が助かったものの、その女性自身は、逃げ遅れて津波に飲み込まれてしまったというものです。
・最後まで マイク離さず 避難放送
乙女のいのち 町民を救う
日本がポツダム宣言受諾後、ソ連が日ソ不可侵条約を不当に破棄して千島列島に攻め込んできたときに、最後まで住人らに逃げるのを呼びかけて、自らは服毒自殺した真岡町の電話交換手の乙女たちの姿と重なります。
・最後まで 電話交換機 握りしむ
真岡の乙女らに 姿重ねる
相手が、津波かソ連兵かという違いはあるものの、自らの命をかけて住民を守るために職務を全うしようとする姿に感動を覚えます。
・うら若き いのちを賭して 守り抜く
乙女の魂 消ゆることなし
更に、家も財産も家族も失っているにもかかわらず、パニックを起こさず、整然と行列に並んで配給を受ける姿は、同じ日本人として誇れるものです。
・整然と 列を作りて 食を待つ
震災被害者 かくも日本人なり
こんな日本人だから、この苦難もきっと乗り越えられます。少々、日常生活に不便が出ようと、なんのそのではありませんか。
株式市場では、建設関係株や医療品の株が買われているとのこと。何と言っていいやら・・・・。
・建設や医療品株 買い頃と
人の欲望 震災を越ゆ