第24回 厚顔無恥
- 2010年7月9日
厚顔無恥
「厚顔無恥」とは、厚かましくて恥知らずという意味ですが、日本の歴史上、これほど厚顔無恥な総理大臣がいたでしょうか。鳩山由紀夫氏です。総理大臣としての能力がないのは勿論のこと、それ以前の、人として、情けない。
総理大臣を辞める理由の一つとして、「国民が自分のことを聞く耳を持たなくなった。」と言いました。あたかも、自分の言うことを聞いてくれない国民が悪い、との言いぐさです。しかし、どうして国民が鳩山氏の言うことを信用しなくなったのか、その点の反省がありません。すべて、己の無責任な発言や無思慮な行いに起因していることを忘れてしまっています。
また、辞める際の両院議員総会というテレビカメラも入った公の席で、「自分もやめるが小沢幹事長にもお辞めいただきたい。小林千代美議員にもお辞めいただきたい。」と言いました。しかし、政治家の出所進退は自分自身で決めるのが常道です。人から言われる筋合いではありません。水面下で小沢氏や小林氏を説得するということはあっても、これを国民注視のテレビカメラの前で言うべきではありません。ましてや、親指を立てて、してやったりのポーズをとるなど、およそ、まともな神経ではありません。惻隠の情など、微塵もないようです。こんな人間を総理大臣に仰いでいた日本国民は本当に不幸でした。田中角栄元総理は、決して人前では部下を叱らなかったとのことです。角栄氏の爪のアカでも煎じて飲んだらどうでしょうか。
更に、鳩山氏の後に総理大臣になった管直人氏もテレビカメラの前で、「小沢幹事長にはしばらくおとなしくしていただいた方が国民のため(あるいは、「民主党のため」だったかも・・・)になる。」などと言いました。これも、鳩山氏と同じ穴のムジナと言わなければならないでしょう。直接、面罵されるよりも、反論ができない分、タチが悪いと思います。言われる相手の感情を推し測ったのでしょうか。小沢氏が激怒したというのもうなずけるところです。
こんな厚顔無恥な人々に、「惻隠の情」だとか「武士の情け」などという頭はないのでしょう。ましてや、日本のために命を投げ出した英霊を祀っている靖国神社への参拝を求めても、土台、無理な話なのでしょうか。
こんな政治家しか育っていない日本という国を恥ずかしく感じる今日この頃です。