日本人の誰もが安倍晋三元総理が駅の近くの路上で演説中に白昼堂々と銃で撃たれて死亡に至るなど予想していなかったと思います。しかし、現実に起きました。「まさか!」という事態が起きてしまったのです。
撃たれる10日前に私(古庄)の応援演説のために大分に来ていただき、いろいろとお話をさせていただきました。安倍さんと私の考え方も非常に近いということが理解できました。当選したら安倍さんと一緒に歩んでいこうと考えていただけに、惜しい人を亡くしてしまいました。返す返すも残念です。しかも、前回の選挙の時に3回、今回の選挙の時に2回の合計5回も来ていただきました。
しかし、安倍さん、我が身をもって、「まさか!」という事態が起きることを我々日本国民に教えてくれたのではないでしょうか。日本の周辺には危険な共産国家が存在しています。「まさか、これらの国が日本に攻め込んでくることはなかろう。」と考えている日本国民がいかに多いことか。いわゆる「平和ボケ」というやつです。しかし、その「まさか!」が起きることは今回の安倍さんの事件を見れば明らかです。その「まさか!」が起きたとき、日本国民は果たして大丈夫でしょうか。一体、誰が日本国民を守ってくれるのでしょうか。今の防衛体制のままで日本国民が守れるのでしょうか。「政治の究極の任務は国民を守ることにある。」と私は考えます。いくら日米安保条約があるとはいえ、日本国民を守るためにアメリカが積極的に血を流してくれるとは思えません。やはり、自分たちは自分たちで守らなければならないのです。そのための実力部隊が「自衛隊」です。しかし、憲法9条2項は「戦力はこれを保持しない。」となっています。自衛隊はどう考えても戦力ですので、憲法違反の存在ということになります。憲法違反の存在であれば日本からこれを排除しなければなりませんが、日本国民を守る自衛隊を日本から排除することはできません。だとすれば、憲法を改正するしかありません。自らの命を投げ出して日本国民を守る自衛隊をいつまでも憲法違反の存在にしておくことはできないのです。
関連すると思われる憲法の条文を抜粋しますので、ご覧になって下さい。参議院議員として、何故、憲法改正が必要なのかをこれから丁寧に説いていきたいと思っています。
それにしても、今回の安倍元総理を護衛していたSPはあまりにもお粗末でした。SP達の気持ちの中に「まさか、安倍さんを狙う奴はいないだろう。」という油断があったのでしょう。安倍さんのご遺族に対する賠償額が一体いくらになるのか分かりませんが、相当な金額を支払わなければならないと思います(弁護士の性で、こんなことをすぐに考えてしまいます)。
9月27日の国葬に野党は反対していますが、国葬とした岸田総理は英断だったと思います。
(付言)
7月26日から6年間の参議院議員の任期が始まりました。これまで以上に法律事務所は充実させますので宜しくお願い申し上げます。
憲法第9条〔戦争の放棄、軍備及び交戦権の否認〕
- 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
- 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
憲法第81条〔法令等の合憲性審査権〕
最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。
憲法第96条〔憲法改正の手続〕
- この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
- 憲法改正について前項の承認を経たときは、天皇は、国民の名で、この憲法と一体と成すものとして、直ちにこれを公布する。