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第129回   弁護士

                                                       - 2019年7月26日
弁護士
 長かった梅雨もようやく明け、暑い暑い夏に突入しました。毎日、自宅から事務所まで45分間かけて歩いて出勤しています(歩数、約4500歩)が、洪水のように汗が吹き出してきます。どうか、皆様も体調を崩されずに、この夏を乗り切って下さい。
 7月は、いろいろ大きな特筆すべき出来事がありました。吉本興業の人気芸人たちが反社会勢力の会合に会社を通さず出席して金銭を受け取っていた「闇営業」問題、及び、それをめぐるその後のいざこざ。ロシア軍機が「領空侵犯」したとして、韓国が(不法に)占拠している竹島周辺で360発もの警告射撃を同機に対してしたこと。ハンセン病家族訴訟で国側が控訴を断念したこと。などなど、色々ありました。
 その中でも、弁護士として私が最も気になるのは、7月18日に京都市伏見区のアニメ製作会社「京都アニメーション」で発生した放火・殺人事件です。なんと、これまで34名の方々の死が確認されており、もっと増える可能性もあります。死因は、焼死26人、一酸化炭素中毒死4人、窒息死2人、全身やけど1名、不詳1名だったそうです。おそらく犯人は、放火・殺人罪などで刑事裁判にかけられるでしょう。被害者の遺族の方々にとっては、殺しても殺し足りないほど憎いのではないかと思います。この犯人に、資力は皆無でしょうから、おそらく犯罪被害者等給付支給法の対象となる範囲内でしか遺族の方々には賠償はされないでしょう。もし被害者の中に私の近い身内がいれば、私も決して犯人を許しません。
 ただ、弁護士の立場から言わせて下さい。こんな犯人でも絶対に弁護人は付きます。彼が精神無能力者でない限り「必要的弁護事件」となり、弁護人がいないと裁判は開けません。おそらく国選弁護人が付くでしょう。国選弁護人となった人は可哀想です。好きでなるわけではありません。出来れば、やりたくありません。弁護士という「職業」だからなるのです。しかし、そんなことは遺族や一般の人は知りません。「人殺しを弁護する悪い奴!」と考えるでしょう。その弁護人、場合によれば、「犯人には刑事責任能力がないので無罪。」と主張するかも知れません。それを聞いた遺族や一般の人は、その弁護士をますます憎むでしょう。万が一、無罪にでもしようものなら遺族らの憎しみはピークに達するでしょう。
 その昔、大分県で「荒木虎美事件」がありました(松本清張の「疑惑」という小説のモデルで映画化もされました)。別府観光港に親子4人が乗った乗用車が飛び込み、数ヶ月前に被害者の女性と再婚した荒木虎美(男性)だけが車から脱出して助かったが、死亡した親子には多額の保険金が掛けられていた、という内容。当初その弁護人に就いていたK弁護士は一般市民からの「あんな凶悪犯の弁護をするのか。お前も同罪だ。許さない。」などの度重なる脅迫に耐えきれず、荒木の弁護人を下りました。
 今回の事件で弁護人になる弁護士もかなり厳しい立場に立たされると思います。脅迫されるかも知れません。危害を加えられるかも知れません。インターネット等で悪い噂を流されるかもしれません。しかし、彼は最後まで弁護人をやり遂げなければなりません。何故なら・・・彼は弁護士だから・・・。敵を作る商売。人に恨まれる商売。それが弁護士なのかも知れません。





≪第128回 物言う裁判官  


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