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第96回   伊方原発再稼働について

                                                          - 2016年9月2日

伊方原発再稼働について

 四国電力伊方原子力発電所3号機が、5年4ヶ月ぶりに再稼働をすることなりました。本格稼働すれば、年250億円相当の化石燃料が節約でき、電気料金の値上げで凌いできた四国電力の経営改善や温室効果ガス削減などに寄与するだろうと言われています。日本という国全体のエネルギー事情を考えたとき、原子力発電所の再稼働はやむを得ないと思いますが、徐々に減らしていく方向に持って行くべきだろうと考えます。
 しかしながら、問題は、伊方原発3号機が大分県佐賀関からわずか40キロメートル、国東半島から54.5キロメートル東側に位置しており、同原発の間近には中央構造線断層帯が走っているため、地震の時に、万が一、事故が発生すれば、大分県にもかなり大きな被害が発生することが予測できるということです。加えて、事故発生時に影響を受けるであろう大分県に、再稼働の許諾について意見を言う機会が与えられていないという点も問題とされています。事故が発生した場合、故郷の家や土地などを無くしてしまうかも知れないという状況を考えた時、事故は万が一にもあってはなりません。四国電力は、断層帯約500キロメートルが動くとの想定で、対策費1700億円をかけて設備の耐震性を強化し、非常用電源も拡充し、原子力規制委員会の厳しい安全審査に合格したのであるから安全性に問題はないとの立場のようです。しかし、予測を超える巨大地震が絶対に発生しないという保証はあるのでしょうか。地震学の専門家でない私はそのあたりはよく分かりません。
 この問題は、何となく産業廃棄物処理施設設置の場合と似ていると感じています。産業廃棄物は必ず発生するものですし、その処理施設も絶対に必要なものです。現在の処理施設は、かなり科学化、衛生化が進んでいます。しかし、理屈では問題ないだろうとわかっていても、自分の家の隣に産廃施設が来ることに感情的に抵抗を覚える人が大半ではないでしょうか。今回の伊方原発再稼働について、これが大分県とまったく関係のない東北あたりの話であれば、日本の電力安定のために再稼働賛成という意見が多数を占めるのでしょうが、大分県の目と鼻の先にこの原発基地があるため、果たして同じように言えるかどうか、難しい問題です。
 現在、反原発派の住民らが広島・松山・大分の各地方裁判所で伊方原発3号機の運転差し止めを求める仮処分の申立をしており、早晩、この結論が出ると思います。しかし、裁判所によって結論が異なるでしょうし、裁判官によっても考え方は違うと思います。地域エゴと言われるかも知れませんが、大分県民の一人としては、伊方原発3号機については再稼働して欲しくないと考えています。








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