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第65回  「 日弁連よ さようなら (その2) 」

                                                         - 2013年12月6日

日弁連よ さようなら(その2)

 先月の続きです。
 日弁連の理事会でのこと。日弁連執行部より、次のような会長声明を出したいので理事会に諮りたいとの提案がなされました。内容は次のとおりです。
代々木公園に、ブルーシートのテントを張って、そこに住み着いていたホームレスの人たちがいたが、当時の石原慎太郎東京都知事がブルーシートを強制的に撤去した。これは、ホームレスの人権を侵害するものであるから、このような石原都知事の行為に対して日弁連として抗議声明を出したいというものです。
これは、日弁連の人権擁護委員会というところにホームレスから人権救済の申立がなされ、それを人権擁護委員会が受理したうえで、日弁連会長に対し、上記のような石原都知事に対する抗議の会長声明を出して欲しいという申し入れをし、これを日弁連執行部が理事会に諮ったという経緯です。
違和感を感じた私は、日弁連執行部に対して質問をしました。「代々木公園にかなり広範にブルーシートのテントが張られて、ホームレスの人々が我が物顔で占拠しているが、代々木公園の近隣に住んでいる人たちあるいは代々木公園を憩いの場として利用している人たちからブルーシートテント撤去について意見を聴取したことがあるのか。」。これに対し、日弁連執行部は、「そのような人たちから意見聴取したことはない。」との回答でした。私は、公共の場を占拠するホームレスの方が問題であるから、石原都知事の行ったことは間違いではないと考えていましたし、近隣住民らの意見を聞かずにホームレスの言い分のみしか聞いていないのは片手落ちと思われたので、「会長声明は不要である」との反対意見を述べました。
これに対し、確か鳥取県弁護士会の会長から、「ホームレスを生み出すような日本の政治が悪い。したがって、ホームレスを追い出すことは良くない。」という、執行部への賛成意見が出されました。
結果、議長である日弁連会長は採決を採り、私の反対意見に賛同する理事は7名、残りの150数名は日弁連執行部提案通り会長声明を出すことに賛成という意見でした。公共の場である公園に勝手に居住のためにブルーシートテントを張るということは人様に迷惑をかけることに他なりません。「人様に迷惑をかけてはならぬ」という道徳の教えは、日弁連では通用しなかったのです。
日弁連という組織では、各委員会から上がってきた意見を、そのまま執行部が理事会にかけ、理事会の承認を得た後に日弁連全体の意見として発表するということになっています。人権擁護委員会の中心メンバーの意見が日本の弁護士全体の意見とは考えられません。しかし、執行部は、これを無批判に受け入れ、あたかも日弁連全体の意見であるか如く発表するのです。のみならず、理事会を構成する各単位会の弁護士会の会長はほとんど何も考えず、執行部案に賛成するという体たらく。
このようなことから、日弁連は、「何でも反対する団体」とみなされています。裁判所、法務省あるいは警察庁からは、「日弁連に意見を求めても、どうせ反対意見しか返って来ないから、無視すれば良い。」と、逆に軽んじられてしまう有様です。「何でも反対!」ではなく、積極的な意見を言う「前向きな組織」にならない限り、日弁連に未来はありません。




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