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第27回 検察は死んだ

                                                        - 2010年10月8日

検察は死んだ

 秋霜烈日。権力に屈せず、厳正に法律を執行する。そんなイメージで、国民は検察を見ていたのではないでしょうか。しかし、現実に検察官になった人々は権力志向が強く、弱い者には強いが、強い者には弱い。

 この検察の姿がようやくさらけ出されました。

 一つは、厚生労働省文書偽造事件。大阪地検特捜部の主任検察官が証拠隠滅で逮捕されました(これについては、当時の特捜部長なども犯人隠避で逮捕)。ここまで検察官は堕ちたか!という感じ。供述調書など、大体、検察官の作文。虚偽の自白調書も大きな意味では証拠のねつ造と言えなくもないです。しかし、検察官は間違ったことをしないという前提で刑事訴訟法が作られているため、事実と異なる調書が作成されても、これが犯罪とされることはありません。しかし、今回は、ついに客観的証拠にまで手をつけてしまったか、という感じがします。検察だから何をやっても許される、裁判官や弁護士など、どうせ見抜けはしないだろうという思い上がりがちらほら見え隠れしています。

 二つめは、尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件で中国人の船長を公務執行妨害で逮捕・拘留しながら処分保留で釈放した那覇地検の言い分。「日中関係に配慮した。」と。検察はいつから総理大臣になったの?と言いたい。「法の番人」を通り過ぎて、「日本国の国益の代弁者」になったつもりなのでしょうか。本当に検察庁だけの判断であったなら思い上がりも甚だしい。どうも最近の検察は、自分たちが日本を動かしていると勘違いしているフシがあるのです。逆に、巷で言われているように、政府から何らかの圧力があり、それに屈服したのであれば、余りにも情けない。もう一度、「大津事件」(注)のときの大審院院長児島惟謙のことを思い起こしてもらいたいものです。
 この検察の、処分保留による釈放との判断が将来、大きな禍根を残すことは間違いないと思います。尖閣諸島だけでなく、東シナ海全体を中国が実効支配するための口実を与えてしまったからです。この地域の漁民は、中国が怖くて、漁に出られなくなってしまいました。

 いずれにしても、「悪をただし正義を実現する」検察は死んだも同然。


(注)「大津事件」・・・明治24年5月11日、訪日中のロシア皇太子ニコライが、大津市で巡査津田三蔵に斬りかかられた暗殺未遂事件。
 明治政府はロシアとの関係に配慮し、時の大審院院長児島惟謙に対し、津田巡査を死刑にするように圧力をかけた。しかし、児島は法治国家として法は守らねばならないとし、この圧力をはねのけ、津田を無期懲役にした。「司法権の独立」を守った事件として有名。


 ≪第26回 父を焼く 第28回 法曹の質≫ 


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